工法紹介
CONSTRUCTION
鋼管杭工事
CONSTRUCTION METHOD
中堀り拡大根固め工法
TN(ティーエヌ)工法
本工法は、平成12年3月21日付けで建築基準法第38条に基づく建設大臣認定(認定番号:建設省東住指発第35号)を取得している、低振動、低騒音の鋼管杭工法です。負の周面摩擦力対策(鋼管表面にすべり層を塗布)により軟弱地盤への対応も可能です。
TN工法とは、鋼管杭 及び 鋼管矢板の管内にオーガスクリューを挿入して回転させ、杭先端部土砂を連続的に掘削排土しながら、杭打機の自重を反力とした門型油圧押込装置により杭を所定の位置に圧入し、その後、杭先端部にセメントミルクを 20~24MPa の高圧で噴射し、先端根固め拡大球根を造成する工法です。
CMJ(シーエムジェイ)工法
本工法は、既製コンクリート杭の中空部に挿入したスクリューを回転させ、土砂を排土しながら杭を圧入する中掘工法です。
杭を所定の支持地盤まで沈設後、セメントミルクを高圧噴射して杭先端部に根固め球根を造成します。CMJ工法は低騒音・低振動工法で、市街地でも円滑に工事ができます。
「道路橋示方書・同解説Ⅳ下部構造編(平成14年3月)」に記載されている「中掘り杭工法」の「セメントミルク噴出攪拌方式による方法」に適合する工法です。
回転圧入工法
つばさ杭工法
「つばさ杭」は鋼管の先端に2枚の半円形鋼板から構成される先端翼を取り付けた鋼管杭であり、杭体に回転力を与えることにより地盤に回転貫入され、支持層に確実に根入れします。 この先端翼が大きな先端支持力を得る役割を果たし、耐震性能が優れた鋼管杭に、低振動、低騒音、無排土施工による環境対策が加わった理想的な基礎杭です。
※国交省大臣の認定および(財)土木研究センターの技術審査証明を取得しています。
- 先端翼を利用した回転貫入のため無排土施工が可能です。
そのため、残土処理が不要になります。 - 広い先端翼の面積を利用して大きな鉛直支持力が得られ、杭本数や杭寸法の低減が期待できます。
- セメントミルクを使用しないため、産業廃棄物の発生や地下水の汚染がありません。 また、地下水(被圧水、流速)の影響を受けません。
- 回転貫入による低騒音・低振動工法であるため、市街地でも施工可能です。
- 回転トルク・貫入量を計測しているため、支持層への根入れ確認が容易であり、確実な打ち止め管理が可能です。
- 拡頭つばさ杭を摘要することにより大きな水平抵抗力が得られ、軟弱地盤や液状化地盤への対応が可能になります。
ダクパイル工法
鋼管杭の総合メーカーとして40年以上の実績のあるクボタが、小規模建築物向けの国土交通大臣認定工法を新しく開発しました。(国土交通大臣認定 TACP-0099) ダクパイルに採用しているダクタイル鋳鉄は、永年水道管として使用されている素材で、一般に使用する一般構造用炭素鋼よりも高い強度と2倍以上の高耐食性を持っており、しっかりと建物を支えます。
先端羽根部の拡底効果により、小口径でありながら羽根部面積による大きな鉛直支持力を得ることができます。 先端羽根部の推進力により地中に埋め込む回転貫入杭工法であるため、低騒音・低振動で近隣への影響が少ない工法です。
回転貫入工法であるため、施工時に残土が発生せず、とても環境にやさしい工法です。
杭材自身が遠心力鋳造の一体成型で出来ており、さらに杭の接合部も貫通ボルトで繋ぐ信頼性の高い工法です。溶接は一切行ないません。工場での一体成形により溶接等の加工を無くし、材料のコストダウンを実現しました。他の回転貫入工法と比較してもローコストな施工を提案できます。
※最小搬入路幅は2.5m、施工時には幅3m、高さ8m(最小6m)のスペースがあれば十分施工が可能です。
ガイアパイル工法
細径鋼管(φ76.3、φ89.7、φ101.6、φ114.3、φ139.8、φ165.2、φ190.7、φ216.3、φ267.4)の先端に半円形の拡翼2枚と三角形の堀削刃を取り付けた回転貫入鋼管杭であり、幅広いニーズに対応する大臣認定工法です。
回転貫入工法は、無残土での杭施工を実現します。産業廃棄物(地盤改良材やセメントミルク等)は一切使用しないことにより、残土を全く発生させません。また、独自の杭先端形状により、大きな支持力を発揮することにより、経済的な杭設計が可能です。
回転貫入方式なので、低騒音・低振動。都市部、住宅密集地、建物屋内での杭施工に最適です。
地盤調査に基づき無駄のない杭長、流通の簡素化、無駄な準備作業を省略、又拡翼付先端により杭軸が細径化可能になり、商品と施工のコストを抑えます。
ガイアパイルは独自の打ち止め管理方式により、指標値を地盤調査結果と照合して、指標値が所定の範囲に収まっていることを確認して打ち止めます。砂質地盤、礫質地盤(10≦N値≦50)粘土質地盤(3≦N値≦40)幅広い支持層の選択が出来、より使いやすい杭工法になりました。
※鋼管を鉛直に設置し、かつ所定の耐力を確保するために設置場所の環境条件に適合するものを用います。